花笠おどり
花笠音頭と花笠おどりの由来
大正8年に、灌漑用水池として徳良湖が築堤された際、作業中に唄われた土搗き唄が、現在の花笠音頭である。また、工夫たちが被っていたスゲ笠を手に、土搗きに合わせ、廻して即興で踊ったのが「花笠おどり」として今に伝えられている。
現在は、上町、寺内、安久戸、原田、名木沢流の五つの流派がある。どの踊りも花笠を大きく振り回すのが特徴で、勇壮で豪快な踊りは見応えがある。
毎年、8月28日には「花笠おどり大パレード」が開催され、約80団体2,500名を超える踊り手が、街中を花笠一色に染める。
五流派の特徴
- 上町流・・・力強く笠を持ち、キレのある体と笠の動きが特徴的で男性的な踊り。
- 寺内流・・・クルクル笠が舞っている様な、スピード感と華麗さがある踊り。
- 安久戸流・・・派手さはないが、最も原型を伝承していると言われる踊り。
- 原田流・・・小さく流れるような笠廻しと、上町流とは対照的にしなやかな女性的な踊り。
- 名木沢流・・・笠廻しがやわらかく、工夫たちの仕事の様子が感じられる踊り。
銀山温泉と花笠おどり
尾花沢が花笠おどりの発祥地であることから、銀山温泉ではこの伝統おどりを伝えようと取り組んでいる。
大石田駅からの送迎の際には、発祥地である徳良湖を経由し、観光的なガイドも行う。
また、5月から10月までの毎週土曜日、温泉街の橋の上で、商工会女性部による花笠おどりを披露している。大正ロマンの街並みとガス燈の幻想的な明かりの中で、流派を変えながらダイナミックな花笠おどりが踊られている。

花笠音頭 ~歌詞いまむかし~
土搗きは、亀と呼ばれる石につけた縄を十人で力を合わせて引っ張り上げ、縄をゆるめて地面に落とし、搗き固めるという作業である。縄を引くときに調子を合わせて「ヨイショ、マカショ」と掛け声をかけ、作業中に唄われたのが、花笠音頭の元歌となった。その歌詞は100種類を超えており、当時の人々の生活が偲ばれる。
土手のもぐらもちまだ年若い もちゃげながらも顔かくす
朝の五時から弁当箱さげて 長根山通いは楽じゃない
白いほっかむり千羽の鶴よ 亀は芽出たい土搗石
徳良堤(とくらつつみ)に貯めたる水を 可愛いあなたの田にかける
なんだ太郎八時計の字もみえで それでも監督だとえばりゃがる
ついてかためて出かしたつつみ のちの世までも千代八千代
尾花沢田地にかけたる水は 秋のみのりは黄金波
尾花沢倉庫にきてみやしゃんせ 富士のほど米だわら

写真は、毎年5月に開催される「徳良湖(とくらいけ)で花笠音頭を踊る集い」で再現された土搗きの様子。
現在では、代表的な6種類が正調花笠音頭として唄われている。
正調花笠音頭
- 揃た揃たよ 笠踊り揃た 秋の出穂より まだ揃た ヤッショウマカショ
- 花の山形 紅葉の天童 雪をながむる 尾花沢 ヤッショウマカショ
- おらが在所へ来て見やしゃんせ 米のなる木がおじぎする ヤッショウマカショ
- 朝の六時から 弁当箱さげて 徳良通いは 楽じゃない ヤッショウマカショ
- ついて固めて でかしたつつみ 水も漏らさぬ 深い仲 ヤッショウマカショ
- おらがお国で 自慢なもの なすときゅうりと 笠踊り ヤッショウマカショ

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