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最上川と黒滝山向川寺

黒滝山向川寺

母なる川「最上川」は、大石田町の中心を縦断して流れ、最上川の中心地に黒滝山向川寺がある。

1348年(今から650年前)開創された黒滝山向川寺は、曹洞宗本山総持寺の直末で大徹派の拠点として隆盛した古刹です。向川寺の末流は、秋田、山形、宮城に28ヵ所の寺、孫寺を加えると百ヵ寺以上に及ぶ山形城主の歴代菩提寺が向川寺の末寺として開山されたと言われています。その威光は、すこぶる大きい。(駅から徒歩約30分・自転車約15分)

黒滝山の天狗

黒滝山の天狗にまつわる次のような話が残っています。

黒滝山向川寺の坊さんは、日頃から聞かされている黒滝山の天狗の話を信じることができなく、そんな話はいつも笑って聞き流していた。
ある日、寺の塀がひどく壊れているので造りかえた。ところが嵐でもないのに、造ったばかりの塀が翌朝にはひどく壊れていた。
ある日は、張りかえたばかりの障子が風もないのに一夜にして破れてしまった。それ以来、天狗がいて悪口を言われた天狗がやったしわざと考え恐れをなしたという。

天狗が登り降りしたという大杉には、天狗の爪跡がはっきりついていると伝えられている。また、向川寺に飾られている大きな石には、天狗が握った時についた指の跡がくっきりと残っている。今の時代には考えられない物語である。
向川寺から坂を登って10分位の所に天狗の相撲取り場が今でも残っている。本当に天狗なんて存在したのだろうか。

黒滝山の子守唄

大石田では、昔、子供をあやし寝かせるための子守唄がありました。今では、全く歌わなくなりましたが、歌を聞いたことのある仲通地区の今田シゲ子さんより当時の歌詞を思い出していただきました。

ナンマイダー ナンマイダー
後ろを見れば 黒滝山
黒滝山は 向川寺
向川寺には 天狗がいる
前を見れば 最上川
最上川には 舟がある
上り下りの 舟がゆく
上り舟には 帆をあげて
下り舟には 米積んで
酒田の港へ 六十里
舟の舳先に うぐいすが
一匹止まって ホ ホケキョウと鳴きました
天狗様くるから ねろねろや
ねろねろや ねろねろや

イチョウの葉が落ちると根雪に

黒滝向川寺のイチョウ

黒滝向川寺境内にあり、目通り幹囲5.7m、1m上の目通り幹囲は5.0mあります。高さは30mで四側枝に分かれており、乳房が1m降下していますが、おおむね直幹で、高さは35mに及んでいます。
樹齢は500年以上といわれています。また、このイチョウの葉がすべて落葉しないと根雪にならないと伝えられています。

向川寺大カツラ

向川寺大カツラ

黒滝向川寺境内にあり、約1.5m根上りになっており、根周8.5m、さらに1m上の幹囲は7.08mあります。約8m上部で側杖を分かちますが、おおむね直幹で、高さはおよそ39mに及んでいます。崖際にあるため、東面は崖下まで約4m幹状の根部をあらわしています。
県内のカツラの巨木は、おおむね株立ちですが、黒滝向川寺境内にあるカツラは一本立ちで、県内随一で、全国的にも注目されています。樹齢600年をこえるといわれています。

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